前立腺ガンに新薬登場!前立腺(ガン)と男性ホルモンの関係を知っておこう!

前立腺がん

「前立腺」という言葉を聴いたことがあるでしょうか?男性特有の臓器として中年以降の男性なら何度かは耳にしたことがある臓器かと思います。

そんな前立腺を聴いたことがない男性でも、「前立腺がん」というフレーズがあることを知ると少しは興味がでるのではないでしょうか?

近年では「子宮頸がん」という女性特有のガンが増加しているという情報を目にすることも多くなってきています。また、子宮頸がんのワクチンによる副作用などもニュースで騒がれていました。

子宮頸がんとは男でいうところの前立腺ガンと思っていいでしょう。

そんな男性特有の臓器なだけあって、いつもは病気や症状に対して心配してくれる妻も、性別の違いから軽視してしまいがちなので、こればかりは男に生まれた以上、男自信が知っておく知識だと認識した上で前立腺についてある程度の学びましょう。

また、前立腺は男性ホルモンと密接な関係にあります。

そして、近年の中年男性に増加傾向にある臓器の疾患なので自分の症状と照らし合わせながら見ていってくれください。

前立腺ガンは年々増加している!

「前立腺がん」は40歳を過ぎると警戒しておかなければならないガンの種類です。国立ガン研究センターの統計によると、推測データとして2015年の前立腺がん新規患者の数は98,400人と、男性のガンで第一位となっています。

これは胃がんの1位を抜いて、初めて前立腺がんが1位になるということになります。

ちなみに、70歳以上になると4人に1人は小さい腫瘍も含めて前立腺がんだと言われています。

これだけ聞くと男にとって強敵とも思える前立腺がんですが、1つ朗報があります。

前立腺がんは進行が遅い部類のガンで、早期発見によって治療を開始すると、死亡することはほぼないとされています。

しかし、毎年10,000人以上が前立腺がんで死亡しているのも確かです。重要なのはやはり「早期発見&早期治療」ということです。しかし、進行が遅いだけに症状になかなか気づかず、老化として捉えてしまうと発見がどんどん遅延していく危険も秘めているんです。

また、この10,000数字という数字は前立腺がんだけではなく、ガンの転移も含まれているため、前立腺がんだけでここまでの破壊力があるというわけではありません。しかし、これも裏を返せば発見が遅れると他の臓器に転移する可能性を秘めている恐ろしいポイントでもありますね。

前立腺ってどこになるの?

前立腺の場所

前立腺は男性特有の臓器で、ぼうこうの下に位置している臓器です。

尿道を取り囲むように前立腺はできていています。

前立腺ガンの進行

前立腺がんはその名の通り、前立腺にがん細胞できる病気です。その進行具合の特徴として、まず前立腺ガンのがん細胞は前立腺の中にできます。これだけなら前立腺がんのみなのですが、ガンの恐ろしさはこれだけではありません。

皆さん御存知の通り、ガンの転移というものがあります。

前立腺がんの転移で代表的なのがリンパ節と骨への転移になります。

ちなみに、骨への転移は80%とかなり高確率になっており、症状として背中・腰の痛み、脚の痺れといったが代表的です。つまり、転移した後に痛みとなって表面にでてくるので、前立腺がんが発見されるという流れが多くなっているんです。

痛みを伴った時はすでに転移後ということなので、早期発見とは言えませんし、ガンの治療も難易度が高まってしまいます。

がん細胞の進行

前立腺がんは精巣(睾丸)で作られる男性ホルモンと副腎で作られる男性ホルモンの影響を受けてガン細胞が大きくなっていきます。

つまり、前立腺がんは男性ホルモンによってどんどん大きくなり、病気が進行していくんです。この2つから供給される男性ホルモンを断ったり、働きを薄めることで前立腺ガンの進行は遅くなったり、治ったりするんです。

前立腺がんの治療

前立腺がんの治療やガンの進行に応じて2通りに別れます。

その2通りが「転移のない場合」と「転移している場合」です。

転移のない前立腺がんの場合

転移がない場合は、前立腺そのものを全て摘除するという方法と放射線の治療によって根治をする方法になります。

ガン細胞に蝕まれている前立腺そのものを取り除けば、根治になりますし、放射線によってしっかりガン細胞をなくしてしまえばそれも根治になります。

一応、再発リスクもあります。

転移している前立腺がんの場合

前立腺がんの主な転移先は骨と上記で説明しましたね。そして、前立腺がんが転移している場合は「前立腺ガンそのものの増大を抑える治療」「骨に対する治療」の2通りになります。

もちろん、この段階で全摘もあり得ます。

具体手的にガンの増大を抑える治療方法はホルモン治療になります。

前立腺ガンというのは男性ホルモンによってどんどん大きくなってしまいます。前立腺肥大症という病気もありますが、これも同じく男性ホルモンが悪さをすることで、肥大していき痛みが伴っていく病気なんです。

つまり、前立腺に対する何らかのトラブルは男性ホルモンによる影響が大きんです。

その仕組みから、ホルモン治療というのは合理的な治療法と言えるでしょう。また、最悪の場合、去勢手術によって男性ホルモンを分泌させない身体にするという治療方法もあります。

もちろん、増大しているガン細胞には抗癌剤も使われます。

骨に対する治療は、骨の破壊を抑えるためにビノスマブ、ビスホスホネートと呼ばれる治療薬が使われます。また、骨に対する痛みを抑えるために放射線といった治療もされます。

前立腺がんの新薬が2014年から登場している!

前立腺がんの増加というネガティブな情報だけでなく、コレにともなって前立腺がんの治療薬もどんどん研究されているというポジティブな情報もあります。特に2014年には3つの前立腺がん治療薬が開発&認可されて使用されるようになりました。

これによって前立腺がんの治療は大きく進歩したと言われています。

この3つの治療薬は共に前立腺の再発ガン・転移がんに用いられる治療薬で、新薬3つの内、2つはホルモン療法に使用される薬で、ガンの増大を防ぐためのモノです。そして、残る1つはがん細胞を倒していく抗癌剤になります。

従来の前立腺がん治療

1.ホルモン療法

・去勢

精巣を摘出する方法(去勢手術)や注射薬によって男性ホルモンの働きを抑える。この2つが去勢と言われる手術方法で、前立腺ガンの増大を防ぎます。

・飲み薬

男性ホルモンは精巣だけでなく副腎と呼ばれる機関でも5%ほど作られています。飲み薬はこの副腎で分泌される男性ホルモンの働きを抑える役割をします。

2.抗癌剤

ホルモン療法が効かなくなると、抗癌剤へシフトします。この時に使われるのがドセタキセルと呼ばれる薬になります。

従来のケースでは、ホルモン療法による去勢だと効果がどんどん薄くなっていきます、これを強制抵抗性前立腺がんと呼ばれていて、これが従来の前立腺がんの問題点だったわけです。

現在の前立腺がん治療

1.初回ホルモン療法

上記で紹介した従来の去勢治療と同じです。これが効かなくなったり、効果がなかったりすると次の②.③へシフトします。

2.新規ホルモン療法

新薬であるアビラテロンによるホルモン療法。

3.新規ホルモン療法

新薬であるエンザルタミドによるホルモン療法。

4.抗癌剤(ドセタキセル)

②.③でも効果がなくなった場合は、抗癌剤へシフトします。これは従来と同じ療法になります。

5.新規抗癌剤(カバジタキセル)

従来だと④までで治療の施しはなかったのですが、ここで新薬3つ目のカバジタキセルと呼ばれる治療が行えるようになりました。

この新薬の登場によって、前立腺ガンの治療の選択肢が増え、治療の幅が広がり色々なケースの患者に適した治療法を行えるようになったんです。

何よりも従来なら前立腺がんの治療は2段階しかなかったのが、新薬の登場によって5段階になり、治療の幅や延命という点で大きく一変したんです。

まだまだ新薬による治療なので高額になっていますが、数年もすればスタンダードな治療になり低額で治療を受けれるようになります。こうした第一歩が日本の男の前立腺がんを救うことになるんです。

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